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2020年8月16日日曜日

読書 「新聞記者」望月衣塑子著

          「新 聞 記 者」

評価 ★★★☆☆
著者:望月衣塑子
出版:角川新書

映画「新聞記者」が、2020年3月に行われた第43回日本アカデミー賞で、の最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞などの6つの賞を受賞した。
快挙である。

それまで「新聞記者」という映画を全く知らなかったが、知人からもこの映画を薦められていたので、是非映画を見たいと思っていた時に、本屋で同じ書名・作者の本があったので、てっきり映画の原作と思って買ってみた。
しかしこれは、映画の原作ではなく、映画はこの本の一部をベースに映画用に別途書き下ろしたもので、この本と映画は全く内容の違うものだと読んでみて知った。

とは、言いながら著者の望月衣塑子の生い立ち、何故新聞記者になったのか、またその現場で、何がなされているのか、それに対して著者はどのように向き合っていくのかという姿勢というか、彼女の溢れんがばかリの熱意が明確に伝わってくるのは好感が持てた。

ただし、内容的には、森友・加計問題を初めとして、現政権への批判の思い入れが強いのは分かるが、気持ちだけが空回りしているのではないかと感じるものがある。
特に、彼女を有名にしたのは、首相官邸での菅官房長官への質問の食らいつき方なのであるが、YouTubeで菅官房長官への質問の様子を見たが、感情だけが先走り過ぎている感じがした。
菅官房長官への質問だけしか道がないという切羽詰まった感じが過剰すぎて、もう少し冷静な覚めた眼で見るスタンスが欲しい気がした・・・が、それだと「望月衣塑子」でなくなってしまうのかも知れない。

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