彼岸花・曼珠沙華
春分と秋分を中日として、その前後3日づつの7日間を「彼岸」という。
仏教でいう生死流転に迷う「此岸(しがん)」に対して、煩悩の流れを越えた悟りの境地を「彼岸」というそうで、私には、まだまだ違う世界のことらしい。
空の青さが深くなって秋彼岸を迎えるころ、草むらや木陰などに、そこだけ火のついたように赤く燃えて咲くのが彼岸花で、残暑が長く続く年でも冷夏の年でも、殆どブレずに秋彼岸の頃には几帳面に咲いている。
私はその怪しいような美しさに魅かれるのであるが、この花がどういうわけか墓地の近くに群がって咲いていることが多いので、昔から「地獄花」などと呼ばれて忌み嫌われる場合もあるようだ。
「曼珠沙華」という呼び名もあり、これは「赤い花」という意味の梵語からきている。
以下、「彼岸花+俳句」のコラボをご覧下さい。
(写真をクリックすればアップされます)
飯田蛇笏