書名:ジブリの文学
著者:鈴木敏夫出版:岩波書店
天下の岩波書店の「ジブリの文学」という仰々しいタイトルに騙されないで、著者:鈴木敏夫と宮崎駿との格闘の裏話と思って読めば気楽に楽しく読めます。
2010年以降の5年間ほどの著者の書いたものや対談の寄せ集めたものですが、面白く仕上がっています。
・2017年ころの著者の気持ちを雄弁に現わしているのが、以下の文章です。
「あれから3年半の月日が流れた。宮さん(宮崎駿)の引退宣言を喜んだのは、僕を措いて他にない。日本中が悲しみに包まれていた。なのに、あのとき、僕だけが壇上でニコニコしていた。老後の楽しみ。肩の荷を下ろす。いろんな言葉が浮かんでいた。これから何をやろう。それを考えると、うれしさを押し殺すことが出来なかった。
・・・・・ちゃんとした爺になりたいというぼくの願望を木っ端微塵に打ち砕いたのが、宮崎駿だった。
『鈴木さんは映画を作るべきだ』・・・いったい、何を言っているのか。意味不明だった。宮さんが呆けたのか?・・・最初はそうも思った。
宮さんは矛盾の人だ。いつも同時にふたつのことを考える。そして、いつだって前段なしに本論に入る。
7月に入ったばかりのころだった、宮さんが企画書を書いた。
一つ目:「引退宣言」の撤回
二つ目:(略)
三つ目:全編手書きでやる(現在は3DCGによって世界のアニメーションは一変しているが・・・)
束の間の夢だった・・・一期は夢よ、ただ狂へ。こうなったらやるしかない😡」
最近の宮崎駿の作品はつまらない。
初期の作品(ナウシカ、ラピュタ、紅の豚)のような作品をもう一度作って欲しいものだ。
そのためにもプロデューサーの鈴木敏夫に頑張ってもらわなくては😜
初期の作品(ナウシカ、ラピュタ、紅の豚)のような作品をもう一度作って欲しいものだ。
そのためにもプロデューサーの鈴木敏夫に頑張ってもらわなくては😜