フォロワー

2021年6月15日火曜日

街道を撮りにゆく 谷川岳・一ノ倉沢トレイル

        森と花と雪渓の楽々トレイル


谷川岳の北東側の湯檜曽川に沿って、大岩壁や雪渓を見る「一ノ倉沢トレッキングコース」(標高差:309m コースタイム:2時間30分)があります。この道路は、現在は車両は入れませんが国道291号線という正式な国道で、しかも一ノ倉沢までは、舗装されていて、楽々トレイルが楽しめます。下図の赤字で書かれたコース


この道路は上越間の通路として中世末期には直越峠(すぐごえのとうげ)といわれ、上杉謙信が関東攻めにも使ったそうだが、地形が険阻で、江戸時代には廃道同然となった。そこで明治18年、群馬県の沼田、湯檜曽(ゆびそ)を経て清水峠を越え、新潟県の南魚沼市(旧六日町)に至る幅5メートルの国道が設けられ、新潟―東京間の近道として利用された。
しかし、上越線の清水トンネル・新清水トンネル等の開通で、峠を利用する人は激減した。現在は廃道寸前になっているが、国道の廃道申請は出されていないようだ。
この国道が、上述したトレッキングコースになっており、稀に自転車で乗り込んでいる人もいるのには驚いた。

以下、写真でご覧下さい。
スタートして直ぐの標識
道路は緑の樹木に覆われて日陰になり、涼しい風が吹き抜け、快適なトレッキングです。

この標識の「西黒尾根登山口」の文字と後ろのゴロゴロした岩の登山道を見て、ゾッとした
若い頃にこの西黒尾根ルートを使って酷い目にあったことを思い出した。クタクタになって下山した時は、薄暗くなっていて、右も左も分からなかった。
悪夢を見ているようだった。


マチガ沢




















マチガ沢を過ぎ、暫く行くと一ノ倉岳・衝立岩・一の倉沢の全貌が見えて来た。

一ノ倉沢の雪渓とブナの緑

雪渓から融けだした最初の水。この水は湯檜曽川を経て利根川へ注いで行く。

雪渓から流れ出た水は、プリズムのような色彩を持っています。
     
雪渓から融けだした水はやがて轟音をたてて流れて行きます。

「一ノ倉岳」の反対側へ振り返ると「白毛門岳」がそびえていました。

        一ノ倉トレッキングコースで出会った花々





   トレッキングを終えて、湯檜曽川に出ると、こんな夕景に出会えました。
中央奥の双耳峰が谷川岳

今日も快適な楽しい一日が送れましたことに感謝

2021年6月6日日曜日

街道を撮りにゆく スズランと絶景の「入笠山」

      スズランが咲き乱れる高原の花園


南アルプス最北端の入笠山は、標高は1955mと2000mにも満たない山ですが、山頂に立てば、360度の視界が開け、日本百名山のうち32座が望める「眺望抜群の山」であり、またスズランや高山植物等の「花の名山」でもあります。
更に、ゴンドラで一気に1780mまで運んでくれるので、楽々登山が魅力です。

(冬は空気が澄んでいるので遠くまで見え、雪山のエントリーコースとして人気があります)
正面になる北側には八ケ岳が望め、時計回りに、富士山、南・中央・北アルプスが望めます。

6月になれば、ゴンドラの山頂駅近くの山野草園公園では、20万株のドイツスズランが見頃を迎え、また絶滅危惧種の「釜無ホテイアツモリソウ」が咲き始めます。
さらに山野草園公園から奥に進み、入笠湿原に向かうと、種々の高山植物が見られます。
特に、入笠湿原の日本スズランは有名で、6月下旬頃には百万株もの日本スズランが咲き乱れます。
6月下旬~8月が高山植物のピークを迎えるようですが、6月初旬でも、ドイツスズランを始め、それなりには咲いていますので、以下に紹介いたします。

ドイツスズラン

釜無ホテイアツモリソウ

ツバメオモト

ヤマシャクヤク

ニリンソウ

マイズルソウ

ミヤマエンレイソウ

 ここから、入笠湿原に入ります。
入笠湿原

クリンソウ

日本スズラン

日本スズラン

サクラソウ

ここに掲載していない花々もまだまだあります。
またカラマツが多いので、秋には黄葉も期待できそうです。