森と花と雪渓の楽々トレイル
谷川岳の北東側の湯檜曽川に沿って、大岩壁や雪渓を見る「一ノ倉沢トレッキングコース」(標高差:309m コースタイム:2時間30分)があります。この道路は、現在は車両は入れませんが国道291号線という正式な国道で、しかも一ノ倉沢までは、舗装されていて、楽々トレイルが楽しめます。(下図の赤字で書かれたコース)
この道路は上越間の通路として中世末期には直越峠(すぐごえのとうげ)といわれ、上杉謙信が関東攻めにも使ったそうだが、地形が険阻で、江戸時代には廃道同然となった。そこで明治18年、群馬県の沼田、湯檜曽(ゆびそ)を経て清水峠を越え、新潟県の南魚沼市(旧六日町)に至る幅5メートルの国道が設けられ、新潟―東京間の近道として利用された。
しかし、上越線の清水トンネル・新清水トンネル等の開通で、峠を利用する人は激減した。現在は廃道寸前になっているが、国道の廃道申請は出されていないようだ。
この国道が、上述したトレッキングコースになっており、稀に自転車で乗り込んでいる人もいるのには驚いた。
以下、写真でご覧下さい。
スタートして直ぐの標識道路は緑の樹木に覆われて日陰になり、涼しい風が吹き抜け、快適なトレッキングです。
この標識の「西黒尾根登山口」の文字と後ろのゴロゴロした岩の登山道を見て、ゾッとした。
若い頃にこの西黒尾根ルートを使って酷い目にあったことを思い出した。クタクタになって下山した時は、薄暗くなっていて、右も左も分からなかった。
悪夢を見ているようだった。