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2021年12月7日火曜日

街道を撮りにゆく 2021紅葉⑤ 京都(北野天満宮)

          北野天満宮は梅ともみじの名所

北野天満宮はご存じのように、学問の神様・菅原道真を祀る全国天満宮総本社で、京都では通称「天神さん」「北野さん」と呼ばれて親しまれています。
京都で「北野さん」と言えば梅であるが、一方境内にある「御土居のもみじ苑」では50種350本のもみじが植えられており、もみじの名所でもあるのです。

今回は、紅葉のピークから外れた「ずらし旅」なので、ここ北野天満宮の紅葉は盛りを過ぎていましたが、それでも十分に楽しめました。紅葉の見頃の頃は、もみじの雲海のような感じだろうと容易に想像がつきます。

以下、北野天満宮のもみじを楽しんで下さい。

楼門
お寺は山と考えていますので山門と呼びます。
一方、神社の場合は「楼門」といいます。「楼」は高い建物や櫓の意味なので、門の上に建物が乗っているような、あるいは上に人が立って見渡せるような門をさします。



もみじのボリューム感に圧倒されそうです


紙屋川に架かる鶯橋
鶯橋からの眺め











紙屋川沿いの眺め






「東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな」
これは良く知られていますように、菅原道真公が京都から九州の太宰府に左遷される時に、大切にしていた梅の木に別れを告げるべく詠んだ歌です。
そして、この歌を聞いた梅の木があるじを思い、一晩にして京都から太宰府へ飛んでゆく。それが、かの有名な「飛梅伝説」。
ここ北野天満宮の紅梅は、飛梅伝説の原種と言われています。

俳人・長谷川櫂は、大宰府を訪れたときに「海の細道」で次のように述べています。
「梅は中国渡来の、まだめずらしい木だった・・(略)・・道真は264年も続いた遣唐使を廃止した。その間に蓄積された中国文化はこれ以降、日本風の文化に変容していくことになる。道真が流されたとき、都の屋敷に植えていた紅梅が大宰府に飛んできたというが、いま大宰府にある梅はなぜか白梅である。梅もいつか中国人好みの紅梅から日本人好みの白梅に変わった」

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