街道を撮りにゆく・・・北海道編・釧路
司馬遼太郎のライフワークでもあり、43巻目の「濃尾三州記」が、絶筆の書となった。
このシリーズでは、その土地の歴史を掘り起こし、読者をいろんな時代や場所へ「ワープ("Warp drive")」、つまり本を開けば、ある時代や場所へ瞬間移動させてくれる魅力的な名著であった。
私には、司馬遼太郎のような、歴史の薀蓄も、文才もないので、過去に行った街や山の写真を中心に、今回のシリーズを始めようと思ます。
第一回目は、釧路。
ここ釧路は、私の友人の出身地でもあり、この時の流氷を見るための旅の出発点でもあり、このシリーズの最初の場所としました。
釧路市は人口16万人の道東最大の都市ですが、近年人口の減少が続いており、過疎地域に指定されている。
市の面積は香川県の7割にあたる広大なものであり、日本最大の釧路湿原および阿寒摩周の2つの魅力的な国立公園を有する。
北海道にはこれまで10数回訪れているが、ここ釧路は3回目である。
1回目は学生時代に約1ケ月間の北海道旅行の途中で訪れたが、この街の記憶は殆ど残っていない。単なる通過点であったのかも知れない。
2回目はバブルの絶頂期に北海道のリゾート施設の視察の一つとして、当地の「フィッシャーマンズワーフ」を見学した。この時は「和商市場」で蟹(毛ガニ・タラバ・花咲ガニ)を格安で買った記憶が残っている。
3回目は真冬の2月に来た。
「しばれる」厳しい寒さを覚悟していたが、あいにくの暖冬で、通常の北海道の4月並みの暖かさといのには面食らった。
釧路湿原のタンチョウ鶴を見学し、翌朝には暖かいとは言いながら、寒い時にしか見ることの出来ない「蓮葉氷」を釧路川の幣舞橋(ぬさまいばし)付近で目にした。
釧路湿原のタンチョウ鶴
釧路川の夕景。残念ながら夕日には間に合わなかった。
「世界三大夕日」というものがあるのをご存知でしょうか。 フィリピンのマニラ、インドネシアのバリ島、そして最後のひとつは、なんと!ここ日本の北海道釧路なんです。
「蓮葉氷」とは聞き慣れないが、川一面に張った氷が割れて、氷塊がぶつかり合い、縁がめくれ上がって蓮葉に似たような形になることから「蓮葉氷」と呼ばれている。
氷に近づいて見ると割れた周辺がめくれあがっている(奥が幣舞橋)
幣舞橋の欄干にある乙女像が朝陽に輝く
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