フォロワー

2025年11月30日日曜日

映画 TOKYOタクシー

      軽やかなヒューマンドラマ


監督:山田洋次
原作映画:パリタクシー(フランス映画)
題名:TOKYOタクシー
主演:倍賞千恵子・木村拓哉

〈あらすじ〉
本作が91本目となる山田洋次監督(94歳)が、2022年製作のフランス映画「パリタクシー」を原作に、人生の喜び(?)を描いたヒューマンドラマです。
生活に疲れたタクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)は、85歳の高野すみれ(倍賞千恵子)を東京・柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。すみれの「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがある」という頼みを受けた宇佐美は、すみれの指示で各地へタクシーを走らせる。
旅を共にするうち、次第に心を許したすみれから語られたのは、彼女の意外な過去だった。タクシーの運転手と客として偶然出会った2人の心、そして人生が大きく動き始める。

〈感想〉

ストーリーの大筋は原作に忠実につくられており、舞台をパリから東京に移し、山田流の脚色がなされているという感じで、すみれの悲惨な戦争体験、家庭内暴力とそれに伴うすみれの夫への殺人未遂事件、老化という人生の終末を迎える寂しさというものが描かれているが、暗いテーマにも拘わらず、ユーモアや軽妙さを取り入れ、暗いものを引きずっていくというよりは、軽やかな感じに仕上がった良質の映画です。
またタクシーからの景色としては、昔の面影が無くなった現代の都内の風景よりも終盤の目的地の葉山へ行く途中に見る夕焼けのベイブリッジや横浜の夜景の方が、印象強く残りました。 これは下町を愛した山田監督が失われていく東京に対して、横浜に未来を見たのだろうか???
ベイブリッジに差し掛かった時に、キムタクが「生きていて良かったですね。今、生きているからこの景色を見ることが出来るんです」というのに対して倍賞が涙を浮かべながら「そうね貴方にも会えたんだものね」というセリフも良かった。

〈パリタクシー〉

また、この映画の元になった「パリタクシー」をプライムビデオで見ることが出来たので、こちらも映画を観た翌日に観ました。 「パリタクシー」を見終わった後、もういちど「TOKYOタクシー」を観たい気がしています。

〈追記〉
キムタクのキャスティングは良かったと思います。これまで何をやってもキムタクでしたが、今回は一味違うキムタクでした。
劇中で印象深く使われている挿入曲「とても静かな夜だから」「星屑の町」の2曲も、倍賞千恵子の歌声が若々しくて素晴らしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿