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2021年7月19日月曜日

街道を撮りにゆく 名画の生まれた場所(東山魁夷)

   東山魁夷の「緑響く」のモチーフとなった場所



東山魁夷が還暦を過ぎた頃の作品の中に「白い馬の見える風景」というシリーズがある。その中の一つが、今回取り上げた「緑響く」という作品である。
絵の中になぜ白い馬が現れてくるのかは、私は知らない。初めてこの絵を見た時に、白馬に何か違和感を感じた記憶がある。ただ記憶にはしっかりと刻まれた。
東山魁夷「緑響く」

この作品のモチーフになったという場所が、長野県茅野市にあるので、訪ねてみた。
八ケ岳山麓の蓼科の近くの「御射鹿池(みしゃかいけ)」である。
この池は昭和の初めに農業用のため池として作られた。冷たすぎる八ヶ岳の水を太陽に当てて稲作に利用するためだそうだ。

「御射鹿池」の名は、諏訪大社に伝わる神に捧げるための鹿を射るという神事、御射山御狩神事にその名前の由来があると云われている。ここは「諏訪大明神」が狩りをする場所として「神野」と呼ばれ神聖な土地であった。(この段はWikipediaより引用)

この池は、周囲の鬱蒼とした樹々が、鏡のような水に映りこんで、農業用のため池とは思えない静寂感に満ちている。写真を撮る者にとっては、早朝に霧でも出れくれれば最高に感激すると思われる。

以下、写真で「御射鹿池」の雰囲気を感じていただければ幸いです。




この御射鹿池は、新緑や紅葉の頃が良いと言われています。
また近くには、霧ヶ峰高原~美ヶ原の「ビーナスライン」や、八ケ岳を東西に横切る「メルヘン街道」という洒落た名前の観光地があります。

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