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2020年6月26日金曜日

読書「京都、パリ ―この美しくもイケズな街」


京都、パリこの美しくもイケズな街

評価:★★★☆☆
著者:鹿島茂・井上章一
出版:プレジデント社

内容は、
1章:京都人とパリジャン気質
2章:京都の花街、パリのキャバレーや娼館
3章:京女、パリジェンヌ
4章:京都とパリの魅力、都市史
5章:京都とパリの食事情

という次第ですが、この二人は以前に「ぼくたち、Hを研究しています」などというふざけた対談集を出していることからして、話がそちらに傾きがちになる。
特に鹿島茂はすぐに話を下ネタ話に持っていこうとする。
井上章一も「パンツが見えるー羞恥心の現代史」とかの著書もあり、その道の風俗研究家(専門は建築史・意匠論)ではあるが、鹿島茂の前にはタジタジという感じ。
男女の恋愛が中心となるフランス文学を研究する学者とはかくなるものかと再認識しました。
そんな訳で、第2章の「京都の花街、パリのキャバレーや娼館」で最高に盛り上がる。
兎に角、二人とも博覧強記というか、よくもまあこんな事まで知っているなあと驚くばかり。

誰にでも薦める本ではないと思うが、二人の事をよくご存じの読者で、知識の深掘りに興味のある方は、面白い一冊だと思います。


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