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2025年1月19日日曜日

映画「グランメゾン・パリ」














〈ストーリー〉

TVドラマとは全く違う雰囲気で、まず「料理映画」という設定に驚きました。それでいて結構のめり込みます。
(TVドラマの)「グランメゾン・東京」が日本で“三つ星”を獲得してから時が経ち、尾花夏樹(木村拓哉)は早見倫子(鈴木京香)と、フランス料理の本場・パリで、新店舗「グランメゾン・パリ」を立ち上げ、アジア人初となるミシュラン“三つ星”を獲得するために奮闘する劇場版です。TVドラマとは全く違う雰囲気に仕上がっています。
当初のメンバーに加えて韓国人や多国籍メンバーで、やたらフランス語が飛び交って、従来の日本映画とは少し雰囲気が違います。
パリの街も観光地紹介という感じではなく、生活者のパリという雰囲気を出しています。

〈感想〉

映画の時間的な制約で、駆け足な的な箇所もありますが、三ツ星を目指す物語で大筋でブレることはなく、最後まで安心して見届けることが出来ます。
尾花が、パリでの牛肉の仕入れに苦労しているときに、卸業者から「外国の店が、東京で満足なマグロが仕入れられるか」と例えられるシーンにはグッときました。
また、ラストのフルコースのシーンで、上質な映像表現に加え、映像でカバーしきれない部分を、冨永愛のナレーションで更に料理の魅力を盛り上げていく演出にも舌鼓(?)を打ちました。
映画でフランス料理のフルコースを味わった気分にさせてくれます。
ありがちなキムタクの成功物語ですが、不覚にも感動させられてしまいました。
監督:塚原あゆ子、脚本:黒岩勉の力量の凄さを感じました。

感動という面では、最近見た倉本聰の「海の沈黙」より良かった気がします。

また、フランスのミシュランガイドで、日本人シェフとして、始めて三ツ星を獲得した小林圭(※)が、料理の監修をしているので、調理法に力点が置かれるのもうなずけます。
※2020年にアジア人初となるフランスの三つ星を獲得した「Restaurant KEI」の小林圭シェフ。